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調査書

今日の5時から始まる「プロ野球新人選択会議」では、日本のトップクラスのアマチュア選手の運命が決まる。

かつては、ドラフトで指名するかしないかは、プロ球団の裁量だけだった。

球団がこれと思った選手に秘密裏に連絡を取る。指名されると知った高校生、大学生は「退部届」を出す。そしてドラフトで指名される、と言う順番だった。

しかし、ドラフトと言うのはスカウトや編成だけの思惑では決まらない。監督の鶴の一声で変わることもあり、退部届を出したが指名されないと言うことがあった。退部届を出すと野球部と関係がなくなるので、部員と練習できないなどの不都合が生じた。

反対に退部届を出していない選手がドラフトで指名され、高校が抗議すると言うこともあった。

そこで2003年から夏の甲子園が終わってから、NPBのドラフト会議の2週間前までにプロに行きたい大学生、高校生は「プロ志望届」を出すことになった。

また、これとは別に、プロ野球はドラフト指名する可能性がある選手に、学校、チームを通じて「身上調査書」を発送した。これは各校、チームに届き、選手に伝えられる。

身上調査書には、健康状態や、本人の考え方、プロに行く気があるかどうかの「意思確認」などの項目がある。これを球団に返送すると言うことは、プロ入りの意志がある、ということだ。

ドラフト直線の段階では

プロ志望届を出した選手は「調査書が届いている」「届いていない」の2つのグループに分けられる。「届いていない」選手は、このドラフトで指名される可能性はない。

プロ志望届を出して「調査書が届いている」選手は、ほぼすべて球団に返送していると考えられる。

しかし、プロは調査書を出した選手をすべて指名するわけではない。実際に指名する選手の2倍くらい調査書を出すと言われているので、指名されない場合もある。

私たちはドラフト待ちの選手に「調査書何通来た?」と聞く。「1通だけ」と言う選手は、かなり望み薄ではある。もっともも昨年のくふうハヤテの早川太貴は、調査書は阪神の1通だけだったが、育成3位で指名された。そういう例もあるにはあるのだ。

また意中の球団がある選手は、調査書が来ても特定の球団にしか返送しない場合もある。

なかなか難しいところだ。

調査書に「何を書くのか」も大事だとされるが、監督や担任の教師も知恵を絞って「いい返事」を出すケースもあると言う。

今日のドラフト、こういうやりとりの「答え合わせ」が全部出るわけだ。

記者会見場で、テレビの発表をじりじりしながら待つことにしよう。

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