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エクスパンションしたら、家に帰るのが遅くなるじゃないか!

スポニチ

プロ野球選手会 1軍球団数拡大を協議 会沢翼選手会長「1軍も含めてやっていかないと底上げができない」

プロ野球選手会は、スター選手が一堂に会するオールスターゲームのタイミングで「臨時大会」を開催するのが恒例だ。

ここで、曾澤翼会長は、オーナー側が提唱する「ファームリーグのエクスパンション」について

「だったら1軍の方でやるべき。1軍をエクスパンション(拡張)で増やしたり、1軍で活躍できる選手をいろいろなところで見せていく方が普及、活性化になるのではないかと改めて感じた」

と見解を述べた。

ファームリーグのエクスパンションは、現時点では「無理筋」だと言ってよい。オーナー連中は、ファームリーグに新規参入する球団を増やそうとしているが、先行する「くふうハヤテ」「オイシックス新潟」の苦境を目にして、多くの企業チーム、独立リーグチームは二の足を踏むに違いない。

オイシックス新潟はBCリーグに所属していた一昨年まで、最も経営的に安定しているチームだった。営業収益は普通の独立リーグの倍の2億円、そしてずっと黒字決算だった。

しかし、ファームリーグに参入したことで、予算が3倍の6億円になった。試合数が60試合程度から140試合と倍増以上になったこと、選手数が増えたこと、移動費用などだ。

観客動員も増えたが、それで3倍になった予算を賄うことはできない。収益の多くは「スポンサーフィー」になった。「オイシックス」も、ネーミングライツを販売したわけだ。しかしスポンサーがいつまで支援をしてくれるかはわからない。赤字に転落しても5年間は脱退できない。

移動費用については、リーグ全体の経費を球団数で割って、応分に負担することになっているようだが、親チームのないおいしっくす新潟、くふうハヤテの苦境は察するに余りある。

曾澤会長が「1軍でやるべき」というのは当然だ。プロ野球で集積が出るのは1軍だけなのだから。

ファームチームをいくら増やしても、本格的な野球普及はできない。

しかし今のオーナーたちは、その気は全くないだろう。

「儲かってるのに、なんで余計なことしなくちゃいけないんだ」

「チームが増えたら、試合編成やリーグ運営など、仕事が増えて、帰るのが遅くなるじゃないか」

みたいな感じだ。

プロ野球の未来より「自分の退職金」が気になる小役人根性が、プロ野球の発展を妨げている。

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