未だに選手名鑑に「血液型」を掲載するメディア
こんな本も出ているが、著者は宗教学者であって、医学、心理学は素人である。
プロ野球の選手名鑑には未だに「血液型」が載っている。印刷物だけでなく、スポーツ紙系のネットメディアでもこの調子だ。
日刊スポーツ
海外の選手名鑑では、血液型を掲載することはない。プライバシーの侵害に当たると言われる可能性があるからだ。
昭和の時代、日本では「血液型性格分類」が大流行りして、その時期から選手名鑑には「血液型」が載るようになった。
しかし、今では「血液型」と人の「性格」には、一切関係がないことが明らかになっている。
A、B、O、ABの4つの血液型と性格の関連性は、完全に否定されている。
昭和の時代は「血液型と性格」を取り扱った書籍がたくさん出ていたし、そういう番組もあった。
血液型を聞いて「ああ、あなたはO型だと思った」みたいに言う人もいた。
企業によっては入社試験で血液型を聞いて「A型はうちの会社に合わないから」というところさえあった。
新型コロナ禍の時に、血液型とコロナ罹患については、関連性があることが明らかになったが、性格については、今のところ科学的に証明されたものは存在しない。
日本では多くの人が「血液型性格分類」をいまだに信じているので、多くのメディアは「遊びのレベルにとどめましょう」と言っているが、血液型で人を選別することは「人権侵害」になりかねない。
それを受けて、最新の履歴書には「血液型」の項目がないものが多い。またあっても血液型は「記載しなくても良い」ということになっている。
なぜ日本の野球選手名鑑に依然として「血液型」の項目があるのか?
それは昭和の時代「血液型性格分類」のブームを起こした作家の能見正比古が、ベースボールマガジン社の創業者、池田恒雄の弟で雑誌「相撲」の編集長だった池田雅雄と親しく、自身も相撲記事を寄稿するとともに、ベーマガに「血液型性格分類」を普及させたからだ。
で、よそのメディアも「血液型が載っている方が良さげに見える」ということで、右へ倣えで血液型を記載するようになった。愚かしいと思う。
外国人選手に関しては血液型は載っていない。世界には血液型を公表する習慣がないし、自身の血液型を知らない人もいるのだ。
「でも血液型が載ってれば、輸血するときに役立つんじゃないか」
という人がいるかもしれない。しかし今の医学では、簡便に血液型を判定できるので、緊急の際でも本人申告を信じて輸血することはない。
未だに「血液型性格分類」を信じている人は、アップデートのできていない、あまり賢くない人だと言ってよい。メディアも同様だ。
何を信じるかは個人の自由だが、社会にネガティブな影響を与えるものは否定されるべきだ。
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