こうなりゃセ・リーグは、意地でもDH制を導入するな!
日本高野連が、来年度からのDH制導入を発表した。事前に取材で「その方向性」と聞いていたが、最終的に決まったのだ。 DH制を導入した年代 1973年 MLBアメリカン・リーグ 1975年 NPBパシフィック・リーグ 1982年 KBO韓国プロ野球 1988年 社会人野球日本選手権大会 1988年 全日本クラブ野球選手権大会 1989年 都市対抗野球大会 1990年 CPBL台湾プロ野球 2022年 MLBナショナル・リーグ 2024年 中学軟式野球(中体連) 2024年 小学校軟式野球(スポーツ少年団) 2026年 東京六大学野球 2026年 関西学生野球連盟 2026年 日本高野連 これ以外にも、既に日本の中学硬式野球、日本の独立リーグ、アメリカのすべてのマイナーリーグ、独立リーグ、少年野球もDH制を導入している。 結局、まだ宣言していないのは日本のセントラル・リーグになった。 大きな転機となったのは、2022年のナ・リーグのDH制導入だ。きっかけとなったのは翌年に迫った大谷翔平のFAだったとされる。「二刀流」の大谷はDH制のあるリーグにしか行けない、そのためにナ・リーグがDH制に踏み切ったと言う。MLBはこれを「ユニバーサルDH」と言った。 世界のアマチュア野球もDH制に舵を切る中、高校野球も意地を張るわけにいかず、DH制に踏み込んだ。 この話はもはや「どちらの野球が正統か」「どちらの野球が本来の野球の姿を残しているか」みたいな話ではない。 多勢に無勢となって「DH制を導入していないと不都合が生じる」から、雪崩を打って導入に踏み切ったのだ。 最後まで意地を張っているセントラル・リーグは本当に「頭が悪そうに」見える。そして「制度を変えることによって、生じる手間暇が嫌だった」ように見える。 「知的怠惰」が、もたらした「不作為」。セ・リーグは格好の悪い決断をすることになるだろう。 意地を張るのなら今後もセ・リーグだけDHを導入しなければいいと思うが、投手が打席に立つことへの違和感は、年を追って大きくなるだろう。 いっそのこと、意地を張り通して今後もDHなしでやって、セントラル・リーグからレトロ・リーグと改名してもいいとも思うけど。 私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください! ↓ 好評発売中!