大阪の巨人ファン
昨日は、オリックス対巨人の交流戦を見に行ったのだが、ぎょっとしたのは、巨人ファンの異様な数だ。 私は三塁側内野席の上段に座ることが多い。ここに座ると右投手のフォームが良く見えるし、左翼以外は全部見えるからだ。 京セラドームの三塁側は「ロードチーム側」であり、普通であれば「ホーム」の一塁側よりすいているのだが、なんと、昨日は三塁側の方がはるかに多かった。 一塁側 オリックス側の方が空席が多いのだ。 関東から大挙して来たのかと思ったが、そうではないらしい。「関西弁」があちこちで飛び交っている。 こんなに多くの巨人ファンが「潜伏」していたのかと驚いた。 でも、私が子供の頃は、野球帽と言えばYGしかなかったし、テレビは巨人戦だけ、漫画は「巨人の星」だから、それで洗脳される人も多いのだろう。 当たり前みたいな顔をして巨人を応援している。関西弁を使いながら。 余の数の多さに「州兵を動員して鎮圧してもらうか」とも思ったが(「州兵」は当然「泉州の兵隊」です)、みんな穏やかで、声を荒げる人がそんなにいないのだ。 京セラドームに阪神が来るときは、まるで自分の家の離れに来るみたいに態度が大きくて、偉そうなのが気に障るが、巨人ファンはそれほどでもない。 そういや、先月、間違って東京ドームの左翼、巨人応援席のど真ん中で応援したが、その時も巨人ファンの「まともさ」「穏やかさ」を感じたものだ。 ただ声援はやたら大きい。この日の主審は白井だったのだが、あの「アーイ!」という声がほとんど聞こえない。数の力で押しまくると言う「自民党」みたいなところはあるようだ。 この日は、オリックスが新鋭の寺西、巨人が赤星だったが、初回の拙攻が響いて巨人は負けた。 阪神ファンなら、球場のあちこちで不機嫌そうな声が聞こえるものだが、巨人ファンは荒れたりしない。 にこやかに笑いながら、みんな仲良く球場を後にした。 坂本勇人のスイングがめっきり遅くなって、気の毒な感じになっていたのと、今季初めて小林誠司がマスクをかぶると大拍手が起こったのが印象的だった。 そして甲斐拓也はかなり影が薄くなっていた。 かつての巨人ファンは肩で風切っている印象があったが、ずいぶん大人になったのだろう。長嶋茂雄も死んだことだし、時代はうつろいでいる。 私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください! ↓ 好評発売中!