「則本昂大」と言う生き方
京セラドームでオリックスー楽天戦を見た。楽天は関西では人気がないので、お客が少なくゆったり観戦できるのだ。
先発は田嶋と藤井聖の両左腕。
田嶋は3年ほど前には安定感がある先発だった時期があるが、今は再び「投げてみないとわからない」投手になった。ただこの日は「いい方の田嶋」だった。
藤井も安打は打たれるものの好投。
両チームは前日、延長10回4時間39分という総力戦を戦った。7ー6で楽天が勝ったが両軍打線は、翌日のこの日は粘りがなく、淡白な戦いに終始した。
田嶋は9回を投げ切り134球を投げた。九里という長いイニングを投げる投手が入団したこともあり、完投したいと思ったのかもしれない。藤井も8回117球で零封。前日楽天は8人、オリックスは6人の投手をマウンドに上げた。この日は両チームとも「先発に長く投げてもらいたい」と思ったのだろう。
9回裏、則本昂大が上がった。彼は連投。
2人をアウトにとったが、中川圭太に左翼にサヨナラホームランを打たれた。
大騒ぎして中川を迎えるオリックスナイン
その横を則本は無表情に通り過ぎた。
則本に文句を言うナインはいないだろう。彼はこの日の結果も含めて32試合3勝3敗11セーブ6ホールド、防御率2.01。
則本は2013年、つまり田中将大が24勝0敗と言う空前の記録を残し、楽天が初優勝した年にデビュー。15勝を挙げて新人王。
翌年、田中がMLBに挑戦すると、エースとして楽天の屋台骨を背負う。
2年目から5年連続で200奪三振以上、奪三振王。
2019年以降は技巧派に転じるが、2023年オフの時点で114勝を挙げた。2019年
2013年を最後にリーグ優勝から遠ざかっている楽天投手陣をけん引してきたのは、則本と、クローザーとして30セーブを6回も記録した松井裕樹だった。
しかし松井は海外FA権を行使してパドレスへ。
資金が乏しく、新たなクローザーを獲得できない楽天はエースの則本に「抑え転向」を要請。
則本はこれを受諾し、昨年は32セーブでタイトルを獲得。
自身にもMLB挑戦やFAでの移籍を考える道もあっただろうが、則本はチームに殉じたといえる。
松井はパドレス2年目だが、今、非常に苦しい投球を続けている。
則本は、チームの勝利のためにできることは何でもする、というプロ野球選手として当然のことをしているのかもしれないが、言うは易しで、なかなかできることではない。
そういう思いで見ると、昨日の被弾は、ひときわ味わい深く思う。
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