自分たちに不利な判定がされたからと言って抗議していたら、スポーツは成り立たない
中日スポーツ
中日「幻の本塁打」に関する抗議文、NPB側から「制度上受け付けられない」と連絡
中日は29日、27日のヤクルト戦(神宮)でリプレー検証の結果、本塁打と認められなかった判定への対応として日本野球機構(NPB)へ提出していた、改善案を含む抗議文について、NPB側から制度上受け付けられないと連絡があったと公表した。
27日のヤクルトー中日戦で、川越誠司が右翼ポール上を通過する飛球を打ったが、審判はこれをファウルと判定。中日側のリクエストでリプレー検証となったが、判定は覆らなかった。
この試合の責任審判の敷田三塁塁審は「本塁打と確認できる映像がなかった」と説明。
リプレー検証のルールでは
リクエストの要求があった場合でも映像がなく確認できない場合は判定通り
となっている。
審判はルール通りの判断をした。端的に言うと「リクエストを受け付けなかった」わけで、中日側のリクエスト権を行使できる回数(2回)は減らなかった。
中日は抗議文を送ったが、そもそも「受け付けていないリクエスト」についての抗議文は受け付けられないのは当然だ。審判団が「謝罪しない」のも当然のことだ。
ルールとはそういうものだ。書かれた条文通りに適応するしかない
この問題の本質は「NPBのビデオ判定システムが“しょぼすぎる”」ということだ。MLBのシステムに倣って導入されたが、MLBの場合、全30球団の本拠地にMLBが設置した「ホークアイ」を基幹とする「判定システム」によって、すべてのプレーはニューヨークにあるMLBのオフィスで専門のスタッフが判定する。画像は瞬時にCG化され、厳密な判定ができる。テニスのラインイン、アウトを判定するシステムと同様だ。
しかしNPBの場合は、テレビ局が放送用に録っている画像を提供してもらい、審判がモニターで目視して判断する。リクエスト中には球場のモニターが映像を流して観客席が「アウト、セーフ」と湧くが、審判はお客と同じ画像を見て判断するのだ。
すでに12球団本拠地には「ホークアイ」が設置されている。それを利用すれば、MLBと同じ判定ができるはずだが、NPB球団の「ホークアイ」はNPBではなく各球団が設置したものだ。NPBに使う権限がない。また「ホークアイ」のデータを判定するシステムもない。そもそもNPBはそうしたシステムを構築するような財力もスタッフもいない。
「ホークアイ」と「トラックマン」
だから形だけはMLB並みだが、お寒い状況でビデオ判定をしているのだ。
ちなみに韓国プロ野球はMLBに近いビデオ判定システムを導入した。
中日など各球団は「ホームランだファウルだ」みたいなちんけな抗議をするのではなく「もっとしっかりしたビデオ判定システムの構築」へ向けて、提言をすべきだった。
NPBがしょぼくてそういうシステムが構築できないのであれば、12球団が金を出して、それぞれが持っている「ホークアイ」をつないで、もっとしっかりしたビデオ判定システムを構築すべきだ。
自分たちに不利な判定がされたからと言って抗議していたら、スポーツは成り立たない。
そこに本質はないのだ。
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